Cazperのつれづれ日記: 光トポグラフィー嘘発見器

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2006年6月29日

panda01.gif 光トポグラフィー嘘発見器

嘘発見器というのは昔からあるのですが、こうした分野にも新たな技術を応用していこうという流れがあります。

脳をのぞいてうそ見抜く~新型うそ発見器が登場
 磁気共鳴映像装置(MRI)メーカーが開発した新しいうそ発見サービスが、近く登場する見通しとなった。

 USAトゥデイによると、うそ発見器を開発したのはノーライMRI(サンディエゴ)とセフォス(マサチューセッツ州)。従来のうそ発見器は、利用者がうそをついた際のストレス度を測ったが、MRIを使った新しいうそ発見試験では「うそ」を測定する。「発見率」は90%に上る。(更新2006年06月28日 19:58米国東部時間 US Front Line)


Functional MRI(fMRI)を利用して脳の活動状態を調べようとする研究は昔からあったのですが、それを嘘発見に応用しようという試みは中々実現化しなかったようです。

fMRIのメリットは、脳内の活動状況をリアルタイムで3次元的に見ることができる事なのですが、強烈な磁場が必要なので設備が大きくなったり、状況を調べている間は被験者の動きが拘束されてしまうというデメリットが出てしまいます。

当然ながら、技術者や研究者はこのデメリットを解消した装置を作りたくなるはずです。

で…すぐに思いつくのが、近赤外光を利用した光トボグラフィー技術を嘘発見器に応用する方法です。光トポグラフィー技術は、光ファイバーで近赤外光を脳内に照射し、反射してきた光を脳表面で受光して、コンピューターで数値解析を利用することで、脳内の活動状況を把握する技術です。

光ファイバーで光を脳に照射すればよいので、MRIに比べると装置の大きさは断然小さくなり、活動状況を調べている間に被験者の動きが拘束されないというメリットがあります。(ただし、脳の活動状況を3次元的に把握するのは光の透過量の関係から若干難しいというデメリットはあります)

光トポグラフィー技術を応用したうそ発見器の方が、f-MRIに比べて断然開発しやすいと思うので、是非開発してもらいたいですね~。


P.S.1
近赤外光を利用した嘘発見器自体は無かったわけではないようです。前頭葉の血流量の変化を近赤外光で計測する方式の嘘発見機の研究開発は行われていたようです。

P.S.2
光トポグラフィー技術は…日立、浜松ホトニクス、島津製作所が頑張っていたような気がします。

P.S.3
光トポグラフィー技術は、装置の精度も然ることながら、有限要素法による非線形解析が何気に重要な技術だったりします。

P.S.4
fMRIにしろ光トポグラフィーにしろ、脳の活動状況からうそ発見に結びつけるためには、ニューラルネットワーク等によってパターン認識する技術の確立も必要でしょうね。

投稿者 cazper : 2006年6月29日 20:11 | b_entry.gif
     

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