Cazperのつれづれ日記: 「何を行うか」よりも「なぜ行うか」

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2006年6月28日

panda01.gif 「何を行うか」よりも「なぜ行うか」

[曇、暑い]
朝5時頃から目覚める。これは明らかに暑さにやられている…。暑いのも寒いのも苦手なのだぁ。

台湾の友人へ半年前に購入した破魔矢を送付。海外へ物品を送付する場合は税関への簡単な申告書を書かされるのだけど…破魔矢の英語がわからんのだ。繁体字で「矢的神社」じゃないだろうしなぁ…英語だと何のarrowか良く分からんし…。ってことで適当に書いて申告。
インターネットで調べてみると、「an arrow used in exorcising ceremonies」らしい…中国語は不明だ…。それにしても、350円程度で航空便を利用して物を送れるんだから安いよね。

帰宅時に↓を読み終える。

企画力(田坂広志 著)
 企画書において「企み」を語るという事は、企画書で提案したプロジェクトを、なぜ行うのか。それを明らかにすることだからです。どのような企み、どのような狙い、どのような目的、どのような意味があって、そのプロジェクトを行うのか。そこを語ることだからです。
 ところが、我々は、プロジェクトの企画書において、この「なぜ行うか」をあまり語らず、「何を行うか」ばかりを語る傾向があります。そして、多くの場合、「何を行うか」をしっかりと書いた企画書が良い企画書である、という錯覚を抱いてしまいます。
 しかし、企画書というものの役割は、先ほど述べたように、まず第一に「企み」を語ることです。そして、「企み」を語るためには、企画書の冒頭に於いて、そのプロジェクトを「なぜ行うか」を、分かりやすく、説得力を持って語らなければなりません。(pp.56-57)
「なぜ行うのか」という部分を人をワクワクさせるように語る人って確かに少ないと思う。 また、田坂氏は「図とか表とかで印象をもたせるのではなくて、物語として印象を持たせる事が重要」だとも語っており、この部分も納得してしまう。良い絵本と良い企画書は何か共通している部分があるような気がするなぁ。


そういえば…2ヶ月程前に、私はこのブログを通して(遅まきながらも)「Web2.0によって世界が変化する事と(Web2.0関連の)ビジネスの成功は別である」と主張したわけですが、ようやくITメディアでも「アクセスは増えたが……“口コミメディア”の悩み」と題して、ブログやSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)など、ユーザーがコンテンツを作るメディアCGM(Consumer Generated Media)がビジネスモデルとして課題が多いことを指摘しています。

ユーザーがコンテンツを作るメディア「CGM」が注目を浴びているが、価格.comやはてなといった有名サイトでも「なかなか広告が入らない」「口コミの効果が分かりにくい」とビジネスモデルには課題が多い。

 ブログやSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)など、ユーザーがコンテンツを作るメディア――CGM(Consumer Generated Media)――が注目を浴びている。CGM運営企業は、情報発信の場さえ用意すれば、ユーザーが自動的にコンテンツを増やしてくれる仕組み。コストをかけずに媒体を作れ、広告を貼り付けるだけで稼げる“おいしい”サイトととらえられることもあるが、ビジネスモデルはまだ発展途上だ。

 CGM型の人気サイト「価格.com」「はてなダイアリー」「@cosme」「COOKPAD」を運営する4企業の幹部が6月27日、都内で開かれたセミナーで、CGMが直面する課題について語った。(後省略…2006年06月27日 20時39分)

まぁ、何故ビジネスモデルとして課題が多いのかという部分を本気で書くと長くなるので書かないですが、ちょっとだけ書いておくと、「あくまでもWebでの消費行為というのはリアルでの消費行為の一部を食ったに過ぎない」わけです。

サービス業が消費行為の利便性を向上させたとしても、物余りの時代においては、それほど消費全体の拡大を促すことは不可能なわけです。ということは、リアルとネットでパイの食い争いをするだけの事。(大体、ネットで売られている商品でリアルで売る事のできない商品はどれくらいあるのでしょうか?)


P.S.
全体の消費量が伸びているのは、成長してしまった日本よりも、成長過程の中国、ベトナム、タイ、インドといった新興国の方でしょう。

P.S.2
ちなみに、物品販売に限るとリアルとネットのパイの食い争いが起きるのですが、ある種のサービスであればリアルとネットのパイの食い争いが起きない事業分野もあります…何気に狙いたいところです…近場の人には口にだしてしゃべってたりしますが…)

P.S.3
例えば、先日セミナー講師を勤めて頂いた白砂さんが代表を勤めるフォトクリエイト社のように、リアルの世界だけでは中々実現できないサービスをネットの特徴を最大限に活かす事で実現するビジネスは優れたビジネスモデルですね。

P.S.4
そのうち書くつもりですが、「新しい技術で新しいサービス」を展開するよりも、「古いサービスを新しい技術で蘇らせる」方が何気に素晴らしいビジネスになると思います。これは、大学の研究でも同じで「最先端の研究を追いかけるよりも、従来の分野に対して新たに生み出された技術を応用していくと優れた研究が生み出されやすい」わけです。(これは、私の指導教官だったA助教授やフォトクリエイト社の白砂さんも仰ってましたし、田坂広志氏のヘーゲルの弁証法からも容易に理解できます。)
使える弁証法

投稿者 cazper : 2006年6月28日 23:59 | b_entry.gif
     

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