Cazperのつれづれ日記: 再生ファンドは本当に企業価値を創造しているのか?

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2006年7月12日

panda01.gif 再生ファンドは本当に企業価値を創造しているのか?

企業再生ファンドとは、債務超過に陥った企業を健全な経営状態に戻すことで、それを果たすために大きな役割を担っているそうです。(引用元)

しかし、本当の意味で企業再生をさせて、その結果として価値を受け取っている再生ファンドって少ない気がしてしょうがありません。

殆どの再生ファンドは、財務的な救済をして、企業の赤字部門を切り離し、黒字部門だけを残しているとしか思えないのです。当然、赤字部門を切り離すわけですから、経常利益やFCFの改善が見込めます。しかし、改善されたのはあくまでも財務的な操作をしただけの事です。その企業の顧客価値が高まったわけではありません。

SBIホールディングスのビジョンを借りると、「企業価値」は、「顧客価値」 、「株主価値」 、「人材価値」の総和となります。 この中で企業価値の土台になるのは、顧客価値です。顧客価値を創出するエンジンが錆び付いた企業に救いの手を差し出す事こそが再生ファンドがやるべき事だと思います。

再生ファンドが「高い価格で売却して投下資金を早く回収したい」との理由で株式を売却しているのを見ていると、企業価値を再生させたことによって対価を得ようとしているのではなくて、旧株主・旧債権者の損失分を資力を持って移転させて儲けようとしているだけのように思えてしょうがないのです。

本来の企業再生というのは、日本電産のやっているように、経営で躓いた企業に資本を注入し、グループ企業として復活させていく事ではないでしょうか?


P.S.
最近のMBOについても同じです。経営陣がMBOするときの理由は「色々な株主からの圧力を避けて、機動的に経営を行うことで短期間に企業価値を高める」というのが多いのですが…「それなら、二度と上場するなよ」と思います。ところがどっこい、再上場しようとする企業が後を絶ちません。(言っている事とやっている事が矛盾しまくりでしょ)

投稿者 cazper : 2006年7月12日 00:09 | b_entry.gif
     

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