Cazperのつれづれ日記: 「ゆとり」こそが「イノベーション」を生む

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2006年7月25日

panda01.gif 「ゆとり」こそが「イノベーション」を生む

日本は、労働時間が長く働き過ぎている人が多いようです。しかし、その一方で、世界の流れを変える様なイノベーションは働きすぎていない諸外国の方が多いような気がします。

例えば、ITの職場では3K「キツい、帰れない、気が休まらない」が叫ばれる程の激務が当たり前なのに…マイクロソフトやグーグルのような世界に影響力を与える企業が日本から生まれていません。

でも、良く考えると「激務を当たり前だと思ってこなすからこそ、イノベーションが生まれない」とも思えてきます。

激務になるということは、目の前の作業をこなす事で手一杯になっているという事を表します。こうなると、日々の行動が単調になります。日々の行動が単調になるという事は、様々な情報が入っていない事を意味します。新たな様々な情報が入らない状態が長期間続くと…そこからイノベーションが生じる可能性が低くなってくるわけです。

逆に、ゆとりがある場合には、一見仕事の効率が悪いように見えるのですが、ゆとりがあるが故に様々な情報に触れる機会が多くなります。それらの情報が組み合わさることで新たな発想が生まれ、イノベーションが生じ易くなるわけです。

というわけで、激務でゆとりを無くすよりは、仕事を減らしてゆとりを出すほうが長期的にはパフォーマンスが良いような気がしてなりません。


P.S.1
何かを成し遂げる瞬間は、激務は必要悪だとは思います。(持続的な激務は悪だとは思いますが)

P.S.2
「日本は技術の改良が得意だけど、海外のような独自技術の開発が出来ない」と、よく言われます。これは、日本人の多くが「今の環境が企業文化だ」とか「これがしきたりなんだ」とか言って保守的な殻の中で一所懸命に努力しようとしかしないからだと思います。

P.S.3
日本人からすると、なんと北米の人々はいい加減なんだろうと感じる場面が多かったりします。でも、いい加減だからこそ発展があるんでしょうね。

P.S.4
最適化問題でいえば、日本人は局所解の最下点に向かってニュートン法を実施しているようなものです。イノベーティブな世界では、遺伝的アルゴリズムのような手法を使って局所解に陥らないでグローバル視点で最適解を求めているようなものでしょうね。

(あ、でも、個人的には現状の遺伝的アルゴリズムは好きじゃないです…なんかもう少しエレガントな方法があるような気がしてならないし…。)

投稿者 cazper : 2006年7月25日 01:53 | b_entry.gif
     

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コメント

会社がそれを評価してくれるかはともかく、確かに個人としてのパフォーマンスはゆとりがあった方が伸ばせますよね。ただ、単純に仕事を休めば「ゆとり」になるのかと言えばそういうわけでもないのが難しいところで、なかなかうまく「ゆとり」を持てている人は少ないのではないでしょうか。

ところで、最適化問題の話ですが、エレガントかどうかはともかくとして、遺伝的アルゴリズム以外にも汎用的な枠組みはたくさんありますよね。むしろ、局所解を探す適切な方法がすでにある場合は、遺伝的アルゴリズムは使わずに既存の局所解を探す方法に対して、そこから脱出させる何らかの方法を作ってあげて、それらを組み合わせて使う方が性能が良いことがほとんどだと思います。

個人的には、(純粋な)遺伝的アルゴリズムは、局所解を探す方法すら見あたらないときに半ばヤケになって試してみる方法、というような印象があります(笑)。

投稿者 Uジロー : 2006年7月25日 00:24

>Uジローさん
人生の局所解も見つからないと、人間もヤケになってしまいますよね(笑


余談ですが、インドのカースト制度を日本に当てはめると…
●ワーキングプア → アウトカースト
●ニート → 王族・僧侶階級
となり、普通に働く人々はニート以下と見れなくも無いですよね orz...

投稿者 Cazper : 2006年7月25日 12:48