Cazperのつれづれ日記: 次なるエネルギーは石炭液化(CTL)・ガス化? 『石炭液化にマイクロ波を応用できないかな…』

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2007年4月21日

panda01.gif 次なるエネルギーは石炭液化(CTL)・ガス化? 『石炭液化にマイクロ波を応用できないかな…』

石油が枯渇すると叫ばれている今日この頃、次なるエネルギーとして注目されているのは天然ガスです。しかし、それよりも長期的に枯渇しないだろうと考えられているのが石炭です。石炭は固体だから使い勝手が悪いだろうと考えたら大間違いです。液化して使おうという流れが出来つつあります。

アメリカ経済終わりの始まり 松藤民輔 著
 「タミー(著者の愛称)、金現物はもうないよ。世界の中央銀行は現物売りをやめたけど、もともと、現物を持っていないくせに空売りしていた国が多いんだ。だから、政治の力で金相場を下げようとしていた。もう、どこにも金現物を持っている人はいないよ」
 金の需給関係を調査すると、10年分以上は金が足りないことがわかっている。だから、金価格が下がり理由はないのだ。彼は、金のほかに原油、ウラン、石炭にも注目しているっという、
 「タミー、知っているか。原油の生産量は2005年がピーク。むこう10年ほど、原油不足は明らかだ。世界で2番目に原油を所有する国はどこか知っているかい?」
 「イラン?」
 「NO! メキシコだよ。ところが、メキシコの原油生産量がすでに減り始めているんだ。30パーセント以上の減少になるはずだ。世界は原油不足になる。いま、南アフリカでは石炭を液化しているんだ。原油よりコストは安くなると思う。だからいま、ぼくは世界の石炭とウランに投資してるんだ」(p.130-131)
たぶん、ここでいう南アフリカの企業は石油化学会社であるサソール社(sasol)です。

ちなみに、このサソール社は中国最大の石炭サプライヤーである神華集団公司などとの間で、CTL工場(CTL=石炭液化)を中国に増設するための研究を行っていくようです。(参考先) 2010年には神華集団のCTL生産量は、1000万トンに達する見通しだとのこと。(参考先)

余談ですが、神華集団公司傘下でH株メインボードに上場しているのが中国神華能源股フェン有限公司(1088)。何気に、日本のNEDOが石炭液化技術の研究に協力している模様

石炭液化技術自体は古くから存在しているようです。しかし、商用ベースに乗せるところが難しいらしい。

石炭を液化させるまでのプロセスには1913年すでにドイツで成功している。石炭も石油も炭素と水素の化合物だが、石炭は分子量が大きく水素の割合が少ないため、通常は固体となっているのだ。そこに触媒と水素、さらに熱と圧力とを加えると、高分子の結合が断ち切られて液体となる。固体から液体にするまでには、状態を高温、高圧に保つ大掛かりな装置が必要で、生産的ランニングコストが高いという問題がある。現在のところ、コストではとても石油に太刀打ちできない。今のところ、石炭と触媒の接触効率を向上させる研究が進められている。一つひとつの分子レベルで接触させるようにすれば効率は上がる。(参照:21世紀へのマネジメント

ちなみに、南アフリカのサソール社は上記手法とは違う液化技術で商用生産しているようです。
石炭液化技術には上記のように石炭を粉砕し,溶剤と混合して高温・高圧下で水素と直接反応させる直接液化法と,石炭を一度ガス化(石炭ガス化)し,生成ガスを分離・精製した原料を合成反応させ液化する間接液化法に大別される。間接液化法は直接液化と比較してコストが高いとされているが、南アフリカサソールが商業生産を行っている。(化学業界の話題)

NEDOとかが狙っているのは、当然コストが安い直接液化法でしょう。しかしながら、直接液化法で必要とされる高温・高圧環境を作り出すための反応槽は作るのが大変だったりします。それならば、マイクロリアクター分野や創薬業界で注目されているマイクロ波(マイクロウェーブ)技術を石炭液化に使えるような気がしてならないのですが…既にやられているのでしょうか?

投稿者 cazper : 2007年4月21日 14:32 | b_entry.gif
     

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