Cazperのつれづれ日記: 高い数字のコミットメントはしなくても良いんじゃないか?

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2010年6月11日

panda01.gif 高い数字のコミットメントはしなくても良いんじゃないか?

[曇]
月月火水木金金なのですが本を読むことだけは欠かさないようにしております。(日本に居るときよりもペースが落ちてますが...)

今日読み終えたのは↓です。

バフェットの企業行動に対する考え方は当たり前だと思うのですが、多くの企業では実践できていないんだろうなぁと感じる事が多々あります。当たり前のレベルは「ごみはクズカゴヘ」と同じぐらいです。(実践できていないからこそ、不正会計が行われたり、最近では精神疾患を患う人が増えてるんでしょうね)

たとえば、良く予算やスケジュールに関して成されるコミットメント。

「(コカ・コーラCEO)ロベルトは経営面ですばらしいことを数々やってきたし、私は大好きだ。しかし、ロベルトはしだいに達成できないような数字を約束して、動きがとれなくなった。ハイティーンのセグメントの成長率を18パーセント見込むというようなことをいった。大手企業が長年、ハイティーンの収益増を達成できずにいるんだ。一時は可能かもしれないが、永久にそれがつづくと織り込んではいけない。(p.425)」
当然のことながら、低い売り上げ予算よりは高い売り上げ予算を組まされ、遅いスケジュールよりは早いスケジュールを組まされます。当然のことながら低いよりは高い方が良いし、遅いよりは早い方が良いに決まっております。しかし、マラソンランナーに彼らのペースよりも速い速度で走らせれば途中失速して、結果として最終的な結果が悪くなるのと同じで、高すぎる数字のコミットメントは100害あって1利なしだと思ったりするんですよねぇ。


以前、「M&A後に占領軍になってしまったら良い結果は生まれない」と書きましたが、バフェットも同様の事を言っております。

 そこでバフェットは自分の提案を説明した。ブラムキン家はほかの家具販売会社や類似業種の相手に会社を売却することもできる。しかし、「どんな約束をしようとも、そういった買い手には、おおかたの場合、あなたの会社をどのように経営すべきか承知しているつもりでいるマネジャーがいて、遅かれ早かれ、業務に手をだそうとするでしょう。その連中にもそれなりのやり方があるし、あなたがたの会社の業績がいくら疑いの余地なくそちらよりも優れていたとしても、向こうは自分たちのやり方のほうが優れていると思い込む。それが人間の本性です。
 また、巨額の金を借りて行う金融取引の対象となった場合には、その買い手には高く売れるような時期を見計らって公募したり、他社に売却するという目論見があります」とバフェットは説明した。「会社の所有者の目的がチップを現金にかえることのみであり、その後はビジネスにはかかわらないつもりであれば、どちらのたぐいの買い手でも申し分ありません...しかし、売り手にとってそのビジネスが一生をかけた創造的な作品であり、その人格と生きる実感にとって不可欠なものでありつづけるのでしたら、この二種類の買い手には重大な欠陥があるといえましょう。
 どの買い手も、脳みそがちょっとでもあれば、あなたが必要ですと口ではいうでしょうし、じっさいあなたを必要とするでしょう。しかしながら、その大多数は、前述のような理由から、後々までその姿勢を変えずにいるということはありえません。私たちは約束したとおりの姿勢を守ります。そう約束したからであり、そうする必要があるからです」
 自分が買った場合、ブラムキン家にはパートナーとして残ってほしいと、バフェットは説明した。(p.143-144)
本に出てくるぐらいの事ですから、この手の事例は何度も再現されているんでしょうね。歴史はくりかえされているからこそ、次の諺は実践していく必要があります。

愚者は経験から学び、賢者は歴史から学ぶ」。

経験は必要だけどこれだけじゃ不十分。学校でのお勉強も必要だけど不十分。先人達の経験・知恵を学ぶには歴史も勉強しないと十分じゃないということでしょうね。

投稿者 cazper : 2010年6月11日 23:59 | b_entry.gif
     

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