Cazperのつれづれ日記: ビットコインやリップル等の仮想通貨で海外送金

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2014年10月19日

panda01.gif ビットコインやリップル等の仮想通貨で海外送金

リップル東京JPY発行所
2008年の金融危機後にわかに注目を浴びているビットコインリップル(のXRP)に代表される仮想通貨ですが、通貨的性質を考えていけば投資・投機の対象というよりは、全世界で使える(可能性がある)という利便性に注目すべきなんだろうなぁと思っております。現在のところ、多くの人に注目を集めているのは、投機の方ですが。

日本から海外の銀行に送金する事を考えると、今ままでは、以下の通りにする必要があります。
●(預金)⇛日本の銀行⇛(送金・為替)⇛海外の銀行⇛(引出し)
もしくは
●(預金)⇛日本の銀行⇛(円送金)⇛海外の銀行⇛(為替・引出し)

手数料は楽天銀行の場合、1回の送金につき
・750円(送金手数料)
・3000円(リフティングチャージ:円建て送金だけ発生)
・1000円(外中継銀行手数料:この金額は楽天に予め払わずに、発生時に送金額から控除する事も出来る)
・現地手数料(受取銀行手数料:受取銀行次第)
が発生します。このうち、リフティングチャージというのは円建てで送金されてしまうと、楽天銀行が本来期待していた外国為替への切替手数料が発生しないので貰うという意味合いがあります。

ここで、RMB55,000分の人民元を中国の銀行宛に楽天銀行で送金することを考えます。この記事を書いている際の人民元換算レートの中間値は1人民元=17.4504649円です(Google調べ)。海外中継銀行手数料を受取人負担にして、送金を実行すると981,400円を用意しなければなりません。
内訳は、楽天の人民元売りの社内レートは17.83円なので、55,000*17.83=980,650円。この金額に、送金手数料の750円が加わり、981,400円になります。(人民元価格の中間値が17.4504649円ですから、為替手数料として[17.83円-17.4504649円]*55,000=20,874円を楽天が取っている計算になります。)

一方、例えばRipple(XRP)を使い、日本円の入金は東京JPY発行所、中国元での出金はRippleCNを利用するとすると。
東京JPY発行所では次のような手数料が掛かります。
 円の入金時に10円。(東京JPYへの入金手数料は客負担)
・RippleCNでの出金時は以下の手数料が掛かります。
手続費として出金額の0.3%。ただし、最低でも2元掛かり、最高の手数料は300元となります。

今、この記事を書いている時点で
・日本円⇛XRPは、1XRP=0.527509円
・中国元⇛XPRは、1XRP=0.03018元
つまり、日本円と中国元の為替レートは1元=17.4787607687円となります。XRPを東京JPY発行所からRippleCNへ送金時に0.00001XRP破棄されますが、1回の送金額に比較して0円と考えても良いと思います。

このスキームで着金時RMB55,000分のお金を日本から中国へ送金したとすると、送金側で用意しなければいけない金額は、964225円(=[55000+55000*0.003]*17.47876+10)になります。

まとめるとRMB55,000を中国の銀行に着金させる場合、日本側で以下の金額が必要です。
●楽天銀行の場合:981,400円を準備(実際には、これに中継手数料が500円程度以上掛かる)
●Ripple(XPR)の場合:964,225円を準備
実に、17175円の差が発生します。別の見方をするとRMB55,000を日本から中国に送金するのに、Rippleネットワークで掛かった手数料は2883円となります。幾ら中国現地銀行の為替手数料が安いからといって、日本の銀行から中国の銀行にに円送金して中国で元に変更してもRippleを利用した送金には敵いません。

ちなみに、簡単ではありますがRipple(XRP)を使った際のスキームを図にまとめました。

BitcoinとRipple(RXP)だと、スキームはちょっと違いますが、細かいことは、ここでは考えません。


実際の所、オフショアで海外銀行を利用したい際にBitcoinやRippleを使って送金したい人が沢山いるかと思います。しかしながら、海外のBitcoinの換金所(取引所)やRippleのゲートウェイはマネーロンダリング防止のため各国・各所独自のルールを持っており、オフショアでの口座開設が難しい場合があります。私が知っている限りつらつらと書いていくと
<中国大陸>大陸側は銀行口座開設もパスポートで開けられるので比較的楽かと。
BTCChina・・・パスポート、滞在VISA(日本人の場合わざと旅行ビザとる必要あるかと)、パスポートを持って上半身の写真
RippleCN・・・制限ないかと
<香港>香港側は、住所証明に中国語での郵便での公共料金支払いや銀行のステートメントが必要でシンガポール含む中華圏に住んでいないと難易度高い。基本、住所も英語か中国語なので日本語は無理でしょ。
●ANXBCT・・・パスポートと住所証明(3ヶ月以内の郵便による銀行証明や公共料金支払い書等)
●BitFinex・・・パスポートと住所証明
あまり調べていないけど、香港やシンガポールへの送金を考える場合、日本人経営の場合は運転免許証等でも証明書になるけれども、現地の現地人による運営では難しいかな。


そういう意味では、各国のBitCoinの取引所間やRippleのゲートウェイ間で提携が進んで1箇所で認証が済んだら、他の所でも口座をオープンに出来るようにしたりする事が今後は鍵になってくるだろうなぁ。もしくは、大きな取引所やゲートウェイが各国に系列の支店を開いて現地の習慣的な個人認証だけではなく各国で習慣になっている個人認証もカバーするようになる事が必要だろうなぁ。

更に言うならば、各国の空港にBitCoinやRippleゲートウェイのATMを用意して、出発前に仮想通貨をネットワーク上の財布に入れておけば、空港に到着した瞬間に現地通貨で下ろせる仕組みを作ると、仮想通貨としての利便性がどんどん向上していくだろうなぁ。(逆に言えば、成田空港にあるような銀行系列のマネーショップは殿様商売が出来なくなると思うんだよな)

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投稿者 cazper : 2014年10月19日 10:35 | b_entry.gif
     

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