Cazperのつれづれ日記: 中国のP2PレンディングとP2Cレンディング

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2015年3月13日

panda01.gif 中国のP2PレンディングとP2Cレンディング

最近米国で上場した会社にレンディングクラブがあるわけですが、中国でも、この手のP2P理財(ピアツーピア)は急激にマーケットを拡大させています。中国では、オンラインで資金を集めるポータルサイトをP2P理财平台と呼びます。(世界のP2P融資については、ここが詳しいです

代表的なところでは以下の様なサイトでしょうか。
贷贷网 http://www.daidaicn.com/
人人贷 http://www.renrendai.com/
360贷贷网 http://www.360daidai.com/
点融网 http://www.dianrong.com/
爱钱进 http://www.iqianjin.com/
滴滴投资网 http://www.diditouzi.com/
どこのサイトでも「100%本金保障计划」とか「100%本息保障」とか書いてあり、日本語の「保証」という漢字を使っていないのですが中国語の意味合いとしては日本語の「保証」という意味になるようです。「100%本金保障計画」と書いてあるサイトは、運営サイドが借り主の審査を行い、担保を借り主から確保し、万が一返済が遅れた際には自らが供託してい準備金から投資家に資金を返済するというスキームになっております。「100%本息保障」と書いてあるサイトについては、更に担保会社(保険会社)が投資家の元本を保証するような仕組みを採用しているようです。つまり、担保会社はCDSを引き受けて一定額の見返りを貰い、万が一何かあった際には投資家の損失補てんをする事になっているのでしょう。

2008年の金融危機の時の事を考えると、100年に1度と言われる金融危機が発生すると、担保価値も下がり、担保会社(保険会社)の投資家への損失補填金額も膨らみ、担保会社の補填能力を超えた補填が求められるようになるので、「100%本息保障」というのを信じて投資家サイドが無尽蔵に貸付行為を行っていけば、2008年の金融危機の再来というのも起こりえるということです。

さて、中国ではP2Pが出てきたのと同時に2014年からの動きとして、P2C理財平台が出現してきております。
爱投资 http://www.itouzi.com/
理财范 http://www.licaifan.com/
佰富行 http://www.baifuhang.net/
积木盒子 https://www.jimubox.com/
华联保利网 http://www.vbaoli.com/
こちらは、会社の資材買い付け資金等が必要になり短期的な運転資金増加が見込まれる際に、今までは銀行にお願いしていた短期融資を直接個人投資家から調達するというスキームでありサイトとなります。愛投資のサイトは幾つかの有名な会社の運転資金に対する貸付を実施しており中国電信等の公開会社の会社名が出ており、公開会社の場合は公表されている財務諸表からある程度会社の信用を占う事が出来ます。しかし、多くのP2C平台で資金募集している会社は無名の会社でして、そのためか、担保会社等を介在させて投資家の資金を呼び込む仕掛けが出来ております。

P2Cのスキームは融資先の会社規模が大きければ、需要金額も大きくなり効率的に資金を集めて貸付できますが、中小企業相手では1社1社に投資を呼びかけても誰も応じてくれないこともありえます。そのため、P2P理財と同じように、複数の中小企業の借り入れ資金需要を纏めて1つのファンド(基金)にして投資家から投資を呼びこむ方法も取られており、大手サイトの中には平安保険やアリババ傘下の会社が運営する平台があります。
陆金所 http://www.lufax.com/
招财宝 https://zhaocaibao.alipay.com/

いずれにしろ、景気が悪くなってきたとはいえ、日本に比べれば中国の資金需要は旺盛で、一方で、投資家サイドも少しでも利息が高いならば利息の高い方に資金を移すので、これらのネット・レンディング・サービスは中国ではまだまだ伸びそうです。(日本でもソーシャルレンディングのManeoがありますが、CDSを利用して出来る限り元本を保証する仕組みは採用されていないようですね)

投稿者 cazper : 2015年3月13日 12:55 | b_entry.gif
     

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