Cazperのつれづれ日記: 中国は既に成長の起爆剤を失ってる気がする。

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2016年5月26日

panda01.gif 中国は既に成長の起爆剤を失ってる気がする。

[霧雨@上海]
上海は暫らく梅雨のように雨の日が続くようです。

日々日本のニュースから中国のニュースから世界的なニュースを見ているのですが、どうも、中国を見ていると成長の起爆剤を失っている気がしてなりません。中国の多くの設備メーカは数年前ぐらいから国内市場が飽和を迎えたので、だぶつきが見えるようになり、国内の在庫を吐くために、また、既に作ってしまった製造ラインの製造を止めるわけにはいかないので、新興国に売り先の活路を見出すようになりました。一方、中国のハイエンド・メーカに関しては、新興国に廉価版を売りながらも、先進国にも食い込もうと努力していました。

しかし、最近肌で感じるのは、ローエンドメーカからハイエンドメーカの全てに関してデフレ圧力が掛かっており、販売数自体は少しずつ伸びているものの売上額の伸びが殆ど出ていない情況が顕著になってきております。中国に進出してきていた日系メーカや商社では、昨年一番話題だったのは「どう撤退するのか」でして、今年になると結構多くの駐在所や分公司において、日本人の管理者が帰任し、その替りは現地の中国人となり、日本人は定期的に日本から出張するような形になってきております。

それでも、上海では地下鉄の駅前開発が進んでおり、ショッピングモール等が建設されているのですが、無理やり需要を作ろうとしている感がありありと出てきており、これ以上スーパーやモールを作っても、赤字経営になる所もそれなりに出てくるのではないかと思えてならなくなってきております。

つまりは、全般的に供給過剰な雰囲気に成ってきております。ただ、昔の日本のように在庫調整をすれば良いという感じではなく、生産キャパ自体が大きいので、全般的に在庫が足りなくなることはないし、ただただ、競合が倒れるか、自分が倒れるかの情況が続いているように感じるのです。

ちなみに、中国で今一番伸び盛りだと思うのは、アウトレットモールでして、中国のいたるところに新規のアウトレットモールが完成し始めております。背景には、中国では一流デパートが客寄せをするために、賃料を1年や3年無料にしてラグジャリー・ブランドに入ってもらっていたのですが、その無料期間が色々な所で終わってきた事にあります。ブランドショップも利益が出る所は引き続き店を出し続けますが、利益が出ない所は早々に撤退するわけで、そこで余ってしまった商品を売りさばくためには、アウトレットモールがどうしても必要になるわけです。

ターゲットの客層は地方の富裕層(+近郊の富裕層)でして、アウトレットモールは上海・蘇州・杭州といった旅行客が来たがる場所に次々と造られております。

話はそれましたが、中国も経済の起爆剤が無いのを気にしていて、公共投資で盛り上げようとしているようですが、公共投資をしてもその先の需要生み出す投資では無くなってきているので、一時的な景気対策となり、その後は金の切れ目が景気の切れ目となるように感じます。

このきな臭い経済状況で、どう生き抜いていくのかってのを日頃から考えないといけないなぁと自分に言い聞かせなければなぁと思う次第です。

投稿者 cazper : 2016年5月26日 19:14 | b_entry.gif
     

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