Cazperのつれづれ日記: 政治家も投下資本利益率を考えなければならない

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2016年6月 1日

panda01.gif 政治家も投下資本利益率を考えなければならない

舛添都知事が議会の所信表明にて「海外出張費、公用車の利用、政治資金の問題について都民と都議会の皆様に迷惑をかけていることに心から謝罪したい」と頭を下げたという。そして、海外出張については飛行機のファーストクラス、ホテルのスイートルームは使わないと明言し、公用車についても厳格に運用すると述べたという。

公金を使ってファーストクラスやスイートルームを使うという事は慎むべきであるという雰囲気があるのだが、画一的に今後は使わないというのも変なものである。公金を使ったとしても、使った以上に(税金としての)リターンが来る確信があるのならば使っても誰も文句は言わないのである。マイクロソフトの創業者のビルゲイツはエコノミーを使って飛んでいるとのこと、それは「エコノミーだろうがファーストクラスだろうが乗っている時間は同じだから」とのこと。

それでも、最近の幹部たちは社内規定にのっとってビジネスクラスに乗っていたりするようでして、ある時、ビジネスクラスが満席で後の便に乗って移動した幹部がいたそうで、席が空いていたエコノミーに乗れば前便で移動出来ていたので、怒ったという話をどこかでみたことがある。つまりは、舛添都知事がした事も同じでして、都知事だから規定でファーストクラスにも乗れるし、スイートにも泊まれるから、乗って当たり前、泊まって当たり前というのが問題なのである。搭乗の当日に重要な客先訪問があり、客先スケジュールもずらせない、ビジネスクラスは既に満席でファーストクラスしかとれないというような状況であれば別に誰もファーストクラスに乗る事を咎めはしないだろう。

話は少し変わるが、東京へのオリンピック招致にしても、その招致・運営のために払う事になったお金(公金)に対して、税金としてのリターンがプラスで回るならば、国立競技場に高いお金を掛けようが、都民に対して都民の負担は無く、むしろ都民にとってプラスになると示せばいいだけである。何かのイベントをするのに公金を使って、その付けが都民・国民の負担になるから皆が文句を言うだけの事。視点をもう少し引くと、日本は歳入に対して歳出が多くなっている状況なので、歳出がどのように歳入を大きくするのかを政治家・公務員が考えていかなければならないのである。

むろん、公金の利用は一般的な投資とは違い、(公金の投下による税金による)リターンを求めずに、純粋に公共のために使うべきだという主張もあるだろうが、それは国の財政がプラスで回る状態での議論であり、財政がマイナスで回っている際には、公金の投下によって経済を回転させ、それによって税金を如何に回収するかに焦点を当てるべきなのである。企業活動で言えば、「投下資本利益率を考えろ」という事になる。もちろん、投下資本に対する利益が得られない状況になるならば、投下資本(つまり公金の利用)を減らさなければならないのは当たり前である。

投稿者 cazper : 2016年6月 1日 19:08 | b_entry.gif
     

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